キーンコーンカーンコーン……

「やっっばい!!遅刻だー!!!」



バンッ!!


「ハッハッハッ……ギリギリセーフ!!」

『朝練ないのにいつも通りに起きてしまったから、二度寝できると思い、したら寝坊した。どうせそんなとこでしょ。



陽世』

「さっすがー!分かってるね佐那!」

『陽世だったら大いにありえる。』

「褒めても何も出てないよ!!」

『褒めてない。』

「え」

『よく褒め言葉として捉えれるよね。』

「ありがとう!!!」

『常時前向き思考嫌いじゃないよ。』

「佐那だーいすき!」

私は水瀬陽世!!高校一年生でバレー部です!!
小さい頃からバレーをやってるから、下手ではないと思うな!!性格は自由奔放、諸突猛進といわれます!勉強は普通かな。


この子は私の幼なじみ兼親友の本井佐那!
私のことを下手したら私よりも理解してくれてる唯一無二の存在!黒髪ロングのクールビューティで彼氏持ち!
ちなみに帰宅部!運動苦手だけど、勉強できるの!






『あんた黙ってたらもっとモテるよ。』

「え?なんで?」

『かわいいから。雰囲気から優しいもん』

「雰囲気ってなに?!実際優しいですっ!!」

『いや、そういう事じゃなくて…… 』

「あ、トイレ」

『……はぁ、ありゃダメだ』








こんな日々が続けばいいと思ってた。







だけど、運命ってそんな優しくないんだ。







当たり前の日々が崩れる音がした。