待ってる。そう言いながら、東条は期待などしていないつもりだった。こんな遅くにお嬢様の純花がまさか出て来ないだろうと踏んでいた。おまけにこの雨だ。台風が近づき、雨足はさらに強まっている。
バシュ。ビニール袋が店の大窓に張り付き、ずり落ちていった。
「この天気だ。来るのか」
「……分かりません」
来ない、とは言いたくなかった。
いつのまにか、店主は野次馬根性丸出しで、東条の隣に陣取っている。うざったい。
「待ってる奴ってのは女か。好きな女とか」
「……」
「馬鹿だな。図星か」
「確かに女だが、そういうんじゃない」
「じゃあ、尚更来ねぇだろ」
「……分かってます」
容赦のない正論に、東条は拗ねるように俯いた。
バシュ。ビニール袋が店の大窓に張り付き、ずり落ちていった。
「この天気だ。来るのか」
「……分かりません」
来ない、とは言いたくなかった。
いつのまにか、店主は野次馬根性丸出しで、東条の隣に陣取っている。うざったい。
「待ってる奴ってのは女か。好きな女とか」
「……」
「馬鹿だな。図星か」
「確かに女だが、そういうんじゃない」
「じゃあ、尚更来ねぇだろ」
「……分かってます」
容赦のない正論に、東条は拗ねるように俯いた。


