常盤の娘

5教科11科目。これだけの教科のテストのもなると、誰しも苦手教科の一つや二つあるものだ。四択形式のセンター試験でさえ、満点者は極めて稀だ。だから、皆、得意教科と苦手教科と相談しながら、各教科の勉強時間の配分を決め、限られた時間で効率よく高得点を取る方法を模索するのだ。

それなのに、

1東条慎也 A組20番 1100点

純花はまたたき、その文字列が見間違いでないことを確認した。やはり、それは、東条慎也という男子生徒の首位を静かに示していた。次点の純花を100点以上離しての完全勝利だった。キズひとつなく、完璧な―――。敗北感に全身をしびれさせながら、同時にあまりの懐かしさに純花は泣きそうになった。