空になった純花のグラスにワインを注ぎ足しながら、東条が言う。
「酒のペースが速い。大丈夫か?」
あなたのせいじゃない。純花は額を押さえた。今日の東条は人のデリケートな部分に切り込みすぎている。悪気があるのか、ないのか。……私よりずうっと頭のきれる東条のことだ、たぶん前者だろう。
純花はグラスを呷るようにアルコールで喉を潤し、熱いため息を吐いた。
「はあ」
アルコールに頼らないと、心の柔い部分が出血しそう。純花は縋るようにグラスを握りしめた……が、指先から力が抜けていき、そして、腕がだらんとテーブルの下に落ちた。グラスが倒れ、ワインが皴一つない、テーブルクロスに血のように赤黒いシミをつくった。
「酒のペースが速い。大丈夫か?」
あなたのせいじゃない。純花は額を押さえた。今日の東条は人のデリケートな部分に切り込みすぎている。悪気があるのか、ないのか。……私よりずうっと頭のきれる東条のことだ、たぶん前者だろう。
純花はグラスを呷るようにアルコールで喉を潤し、熱いため息を吐いた。
「はあ」
アルコールに頼らないと、心の柔い部分が出血しそう。純花は縋るようにグラスを握りしめた……が、指先から力が抜けていき、そして、腕がだらんとテーブルの下に落ちた。グラスが倒れ、ワインが皴一つない、テーブルクロスに血のように赤黒いシミをつくった。


