純花に東条が押し出されるようにして、二人はそそくさと映画館を立ち去った。そして、午後七時。純花と東条は、渋谷駅前の百貨店に入っているイタリアンレストランで向かい合っていた。東条がコース料理を予約してくれていたらしく、二人がテーブルに着くとすぐに食前酒が運ばれてきた。
「常盤は酒強い?」
「人並みには」
純花はグラスを傾け、ワインで唇を湿らせた。
「メインディッシュは肉料理でよかったか」
「ええ」
「常盤は酒強い?」
「人並みには」
純花はグラスを傾け、ワインで唇を湿らせた。
「メインディッシュは肉料理でよかったか」
「ええ」


