自分が、あの男の子をよびださなければ 高村先生に怪我させることもなかったのに。 だけど、 自分が死ぬかもしれないという状況に陥った時に彼が電話を偶然かけてくれなければ、本当に危なかった。 私一人ではどうしようもなかった。 「たか、むらさん‥ありがとう‥」 ごめんなさい。本当に。 彼は私の声に気づき、 哀しく微笑んでくれた。 プルルルル プルルルル 「あ、パパだ」 由乃ちゃんのスマホに着信音が響いた。