ジェーム国に入った。
城下は賑やかで市場などいろいろなものが売っている。
シーラはこの光景を見るのが始めてだったので思わず心がおどっている。
侍女のスーもシーラと同じ気持ちだった。

カイが「これから城へ行きます。」といった。城の門番に門を開けてさせた。

門をくぐり、今日から自室になる部屋に案内された。

綺麗な白であしらわれた部屋だった。置いてあるものは妃専用の家具だった。

それに驚いたシーラは
「ここは妃専用の部屋です。私のお部屋はここで合っているんでしょうか。」

カイに聞いた。
「はい。こちらはシーラ様が使うお部屋です
レン王子はシーラ様を妃として迎えられることになっています。」