「ザァァァァァァァァァ。」

「雨すごいね。」
「だねだね、私傘もってきてなぁい!」

(あ、私も持ってきてないや。傘。
いいや歩いて帰ろう。仕方ないね。)

あ!ご紹介遅れました!
私、平野杏梨奈(ひらのありな)と申します!

この小説の主人公です♡よろしくねっ♡

ってことで話に戻ります!

なぜ、私がこんなに落ち込んでいるかというと、それはお昼に遡ります…


お昼休み

「プルルルル、プルルルル、」
『はーい!杏梨奈です!』
「あ、杏梨奈?今平気?話あるんだけど」
『あ!うん!大丈夫💓』
「あのさ、すげえ前から言おうと思ってたんだけどさ、俺たち別れようぜ。」
『え?なんて??』
「あ、だから別れようって言ったの。」
『いや、やだよ!!なんでよ!!ずっと好きでいてくれるって言ってたのに。蒼くんは、杏梨奈のこと好きなんでしょ!?じゃあ別れなくてもいいじゃない!』
「いや、やだって言われもさ。別にそんなに大好きだったわけじゃねえし。俺もう違う彼女いるんだわ。悪ぃな。んじゃ、またな。」
「プツッ、ツーツー」

え、まじ??
私は、泣きながら教室に戻るのが嫌で、
顔を洗い、泣いたのを隠した。
だけど、親友神田陽菜(かんだひな)には、わかってしまったみたいで、ちょっと来て。と呼び出されてしまった。

(あぁ。やっぱバレたか笑
でもいいたくないなぁ。。。。。)

「杏梨奈さ、彼氏と別れたでしょ。」
『ふぇ!?なんで知ってんの?
杏梨奈今言ってた!?』
「いや、言ってないよ。なんで知ってるかって言われたらまぁもう言うしかないか。
三日前に妹が、彼氏出来たって嬉しそうにしてて写真みせてもらったら杏梨奈の彼氏だった。」
『いや!?!え!?ほんとに!?』
「でも、陽菜の妹も別れたんだよ。なんか結構股かけしてるみたい。悪いけど、別れて正解。あんな男。」
『え、でも悪い人じゃないんだよ?』
「悪い人じゃない…か。これみても言える?」
そう、陽菜が携帯をポケットからだし、見せてくれたのは妹さんとのLINE。
そこには、妹さんから
〝わたし、やっぱ魅力ないのかな。だから、こんなに蒼くんが股かけしちゃうんだよね。やっぱり私のせいなんだよね。〟
という文と一緒に複数の写真が送られていた。それは、紛れもなく、蒼くんと、女の子のツーショットがずらり。


それを見た杏梨奈は、苛立ちを通り越し呆れてさえいた。
だけど、親友の陽菜は
「私の親友と妹を悲しませるなんて絶対に、ぜーーーったいに許さない。」
と言い学校を出ていった。