試合後、すぐに泣いた。 それは、引退うんぬんではなく、勝てなかったという事実と、何もできなかった自分の情けなさからくる涙だった。 泣いている私を、試合に出られなかった同じ学年の子が慰めに来てくれた。 「頑張ってたよ、ナイスファイト」 「お疲れ様」 そう言ってくれて、余計、辛かった。