うつくしと思うのはキミだけ




「お、おわったー!」


陽姫が椅子の背もたれにもたれ掛かった。


「やっと終わったねー!姫、手際良すぎ!」


「ふふっ。ありがと!」


「それに比べて、ね、、」


陽姫以外は私に目を向けた。


「わ、私、帰るね!」


私はスクールバッグを手に、足早に教室を出た。


ちょうど、階段の手前に来たとき、


「榛名サン!ちょっといい?」


池田さんと三人組が私の後ろにいた。


「な、何か?」


「率直に言うとねー?姫に近寄んないでくんない?」


「そーそー。姫の品格が落ちちゃうよ~」


「これ、姫のためにいってんだよね。アンタが唯一の友達のこと、思いやれないヤツなら別だけど?」



っ!ひ、ひどい。


確かに、私といることで姫の品格が落ちているかもしれない。


私みたいなブスでオタクな人と一緒にいたら、


姫をよく思わない人も出てくるかもしれない。


でも、私は、


「わ、たしは、陽姫と、一緒、に、い、たい」


俯きながら反論すると、池田さんは手を振り上げた。


叩かれる!


そう思ってギュッと目を瞑った。


パシン!


軽い音が廊下に響く。


でも私に痛いところなんかなくて、、、


「ひ、姫!」


代わりに、陽姫が頬を押さえて踞っていた。