笑愛のおかげで新ちゃんと哀ちゃんの体が元に戻ったあの日からはや1週間



新ちゃんは既に帝丹高校に復帰しており、あとは笑愛と哀ちゃんもとい志保ちゃんを帝丹高校に転校させるだけとなっていた




志保「ねぇ、笑愛」




笑愛「なんですか?」




問題はこの子だ




もう転入させる準備は整っている




しかしまだ行けないのはこの子の敬語が治らないからだ




志保「何回も言っているでしょ、いい加減敬語やめなさいよ」




笑愛「うぅっ、わかりま、あ、いや、わかった」



志保「あなたの敬語が治らないと私達も高校行けないのよ」




笑愛「お母さん、志保が怖い...」



笑愛が私のことをお母さんと呼ぶようになったのはつい先日のことだ




笑愛の戸籍を作るために法務省へ行った時にそう決まった



(回想)



有希子「笑愛、今からあなたの戸籍作りに行くわよ」



笑愛「戸籍、ですか?



わかりました」




私は笑愛と一緒に法務省に向かった



受付「これはこれは、お嬢様


大臣様にですか?」




有希子「ええ、お願いできるかしら?」




私は受付の人に父に取り次いでもらってそのまま父の部屋に向かった



有希子「笑愛、行くよ」



笑愛と一緒に父の部屋に入った




父こと藤峰彰は笑愛を見て酷く驚いていた



彰「有希子、その子は誰だ?」



父は異常なくらいまでに驚いていて逆に不思議に思った


有希子「この子ねサヴァン症候群で今まで研究所で実験台にされてきたんだけど、この前そこから逃げ出してきたみたいで偶然だけど出会ったからこの子を私の養女としたいの


だけど、今まで研究所にいたから戸籍なくて...」




父は終始驚いていたがやがて話し始めた



彰「戸籍を作りたいのだな?わかった


少し有希子は席を外しなさい


この子と少し話があるんだ」




そう言われてしかたなく私は笑愛を置いて出ていった