私たちは今隣の工藤邸に来た




彼女のことを考えていたらあっという間だったわね



隣といっても博士の家も工藤くんの家も敷地が広いから横に行くのにも多少なりとも時間がかかる



有希子「おかえりなさい！

あら？哀ちゃんじゃない！どうしたのかしら？」



哀「あの、笑愛さんから今解毒剤を貰ったので元に戻ろうかと思うのですが、私は彼らに顔が割れているので変装したいんです」



有希子さんはすぐに頷いてくれた



やっぱり相談してよかった



有希子「．．．そう言えば、笑愛も変装しなくていいのかしら？」




ん？あ、そうか。彼女も黒の組織と対面しているなら顔は見られているのよね



笑愛さんは忘れてましたといってなんと、マスクを外した



え、その顔ってマスクだったの？



笑愛「サヴァン症候群の中にら私みたいに浮き彫りになったのが1つじゃない人もいるんですが、そういう人達はだいたいどこかの犯罪組織に目をつけられたり、政治家に目をつけられたり、どこかのお偉いさんに目をつけられるか、どこかに目をつけられる前に実験台にされるかのどちらかなんですが、そういう人達は浮き彫りになったのが1つじゃないとわかった時点で変装させられるんです


環境が嫌になって逃げたとしても見つからないようにするために



例えば私が売られるはずだった組織では裏切り者は排除されるとか



でも、サヴァン症候群の人達にはそこで、そのまま排除されるか研究所に戻って実験台にさせるかを選べるんです



そのために変装させられるんです



ですが、それを知っているのは私みたいな人間とマスクを被らした人間だけ



だからあの研究所でも私の素顔を知っているのは1人だけ



ですが、その1人も先日不自然死を遂げて亡くなられたので私の素顔を知っている人間は今居ないんですよ」