哀「くれるのかしら!?ありがとう!!」



そう言えばひとつ言っとかないとね



笑愛「えぇ、ですが、江戸川さんはちゃんと家族の方に別れを告げてくださいね


アポトキシン4869も薬ですから抗体が出来てしまえば効果は期待できません


ですからもう江戸川コナンには戻らない覚悟をしてから使ってください


灰原さんもですよ」



2人は大きく頷いてくれたので私は薬を渡した



哀「ありがとう、笑愛さん


博士、ちょっと工藤くんのお母さんに会いに行ってくるわ


ちょっとお願いがあるから」




阿笠博士は笑顔で頷いていた



阿笠博士「良かったのぉ、わかったわい、行ってらっしゃい」


その博士の言葉を後ろに私たちは阿笠邸を後にした



笑愛「沖矢さん、着いてきてくださってありがとうございました」




昴「いえいえ、あなたは...」



ん?




笑愛「なんですか?」




昴「いえ?なんでもありません、帰りましょう?」



私は頷いて沖矢さんと共に歩き出した




その時沖矢さんが



(あなたのハッキリとした物言いは真っ直ぐな心を明確に示している


その真っ直ぐな心は明美によく似ている


だから俺もあなたを助けたくなったんだ)



なんて思っていたとは知る由もなかった