塔はひどく巨大で、またその壁には、植物のつたが絡み付いていた。

一番上まで行くと、どこまでも何もない……草だけの原っぱが見えた。

「ライ、僕らで、ここを発展させないかい?」

「いいっスね、それ」

「クスッ。まあでも、今日はもう遅いから、寝ようか?」

「分かってますよ。さっきこの青い花摘んできたんで、ベッドとテーブル作っておきます」

「それじゃあ僕は、食事の準備をするよ。何か食材を作ってくれないかい?」

「採ってきてください。そんなに作ってばっかりいたら、倒れるっス」

「分かったよ」

レイは微笑んでから、塔を降りようとしたが、歩いて降りるのはめんどくさかったので、翼を使って降下していった。