「………何で、そんな契約」

「分からねぇ。生まれた時にはもう、その契約させられてたから」

「理不尽っスよ。だって、だって……!」

ライの声もだんだん涙声になっていく。

「俺たちは、神の不安や狂気に創られて、エデンの頂点の理想と真理に壊されるんだ」

「アンタは、それでいいの?」

「ライ。これは、彼らの問題なんだ。せめて今は……」

レイはライを押さえた。ライは溢れくる感情を抑え込もうと、拳を握り、視線を逸らした。