それから清華ちゃんが来て、買い物してご飯を食べた

那智兄が言われたと言う恨み言も清華ちゃんに聞いた

『灯はあたしにとっても妹同然なのよ。それに女の子の悩みは女の子の方がわかるのよ。なのに那智は全然会わせてくれないし…』

…って
何だか嬉しくて笑ってしまった



「灯、ここでいいのか?」

降ろして貰ったのはあの公園だった

「うん。ここから近いから…ありがとう。」

あたしは笑顔で車を降りた

「何かあったらまた連絡しろよ」

「うん」

最後まで優しい那智兄…

「灯を泣かすような男ならあたしは許さないけどね」

「清華ちゃん…ありがとう…」

清華ちゃんの思いも嬉しかった…

でももうここからはあたし1人の戦いだよね…

忘れるために逃げたのはきっと間違ってた…

そう思いながら走り去る車を見送った