中に入ってきたのはまさに、転校生だった。


「えまってまって聞いてない!カッコよすぎなんだけど!」


クラス全体に黄色とピンク色の声が飛び交う中、私は驚いていた。


黒板にはスラスラと男の子の名前が書かれてゆく。


「初めまして、中島蓮です」


ニッコリとした笑顔で自己紹介をする彼に女子はみんな釘付けだった。

もちろん私も。


彼は自己紹介を終えると私の隣の席に座り、口を開いた。