篠原美彩(しのはらみあ)。そう書かれたノートの表紙にはたくさんの暴言で埋まっていた。

なんで私がいじめ対象になったのだろうか、一向に私にはわからない。


「ねぇあんた、今日もうちらと一緒に遊ぼ?てか強制参加だけど(笑)」


『…はい』


私にはきっと拒否権なんてない。

だからこうやってただ荷物持ちになりついて行くだけ。

世の中のいじめに比べたら相当まじなんだと思う。

だから私も頑張らなきゃ。


「ほら、はやく来なさいよ」