...って、なにも無事じゃなーい!!
こうなったらこのまま洸の家に行かないって方法もある。
だけど...せっかくワンピース来たことだし、髪もセットしてメイクもしたことだし...
“来たら教えてやるよ”
なんなのかも知りたい気もするし...。
わたしの足はとりあえず洸に渡された住所にたどり着けるための駅へと向かっていったのだった。
電車に乗ると...
わたしはとある人物を発見した。
同じクラスの早川くんだ。
「真瀬!」
彼もわたしに気づいたので、わたしは彼の隣に腰かけた。
「真瀬、久しぶりだな!」
「うん、お見舞いに来てくれた以来だね。あのときはありがとう!」
「いや、全然!!元気そうでよかった!!」
ニコッと白い歯を見せて笑うえくぼがチャームポイントの早川くん。
「真瀬の私服、おしゃれだね!」
「え、そう...かな!?」
直球に言われ少し照れてしまった。
「うん、雰囲気ちがうから一瞬わからなかった!どこに行くの?」
そう質問され、少しだけ戸惑う。
「えっと、紗由理の家!」
「仲田か!ふたりめっちゃ仲いいよなー!!」
「早川くんは今日部活ないんだねっ」
彼はバスケ部所属だ。
一年生にも関わらずレギュラー入りしていて、すごくバスケが上手いと噂。
「おう!今日は俺も友達のとこ!」
そのとき電車が止まって。
「俺、ここだから!」
「あ、そうなんだっ」
はやいお別れだなあ。
「真瀬、残りの補習もがんばってな!
...あ、またメールしてもいい!?」
「がんばるね!うん、もちろん!」
わたしがうなずくと、彼はうれしそうにはにかんで大きく手をふって電車から下りていった。
早川くんっていっつもニコニコしてるし、元気だからこっちまで元気になれちゃうんだよね。
早川くんみたいな人と付き合ったら、楽しいんだろうなあ。
わたしはふとそんなことを思った。



