「こ、洸に聞かなくても、自力でできるから!!」 ドキドキさせられて、なんだか素直に「教えて」って言えない。 わたしは偽王子だって知ったときからこいつにドキドキしなくなったのに、 この人はこうやってわたしの正常な心臓をいとも簡単に操ってくる。 「可愛くねえやつ」 洸はそう言ってわたしから離れると同時にイスから立ち上がった。 そのままパソコン室から出ていこうとする。 ど、どこ行くの? そんなわたしの視線を受けて、 「休憩」 彼は風のように去っていった。