俺様王子とふたりきりの教室~甘くてキケンな1ヶ月♡



さ、補習補習!!


わたしはなんだか異様な雰囲気から切り替えたくて、目の前のプリントに向き合った。


「なあ晴香」


彼のわたしの名を呼ぶ声が、わたしの鼓膜を震わせて。


シャーペンを握りしめたわたしの手にーー

彼は自分の大きくて綺麗な手のひらを重ねてきた。


「俺が教えてやろうか?」

なんて、流れて安心していたはずの話題をひっくり返してくる。