『よかったじゃん。憧れの彼とお近づきになれて』
『どーこーが!?あんな本性最悪な、人のこと馬鹿にするような発言する人、見た目がよくなって駄目だよ!!』
悔しいけど...かっこいいは、かっこいいから。
『望月くんも望月くんで、親のいうとおりいい子ちゃんのフリして大変じゃん』
『!!わたしは紗由理みたいにそんな柔軟な考え方できない!!』
言わば裏切られたようなもの!!
あっちはそんなつもりないかもしれないし、こっちが勝手に裏切られたと思ってると思えばそれまでだけど、
要するにそういう気分!!
『まあ1ヶ月がんばりな!』
『うん...また連絡するね』
そんなかんじで昨日の電話は終わったのだ。
「...晴香。
なんでそんな遠くに座んの?」
30人分の机と椅子が並んでいる中、
ふたりきりの教室は、とてもとても広い。