甘く甘く囁かれたその言葉。


わたしの耳にたしかに届いて、全身に染み渡って、涙腺を緩ませた......。


その雫を洸は親指で優しく拭ってくれて、優しい眼差しで見つめてくれて、胸が甘く甘く締め付けられるーー。


わたしは一度、ゴクンと飲み込んでから。


「あの...ね...洸...わたし...も......っ」


声を絞り出すけれど、うまく出てこない。


気持ちを伝えるのって、こんなにこんなに緊張するんだ......。


洸はきっと待ってくれてる。


だからはやく伝えたいのに......っ。


焦っているわたしの頭を、洸は優しく撫でてくれて。


「ゆっくりでいいから......聞かせて?」


「...っ」


ーー気持ちが、胸から、口から、溢れた。


「洸がすき......

ありのままの洸がだいすき......っ」


好きで好きで、たまらない......。