「真瀬さん、事故に遭ったんだよね。 体はもう、平気なの?」 心配そうな瞳で見つめられ、わたしは目を泳がした。 その瞳を見つめ返すなんてことは到底できない。 「だ、大丈夫!昨日、退院したの」 うまくしゃべれているだろうか。 ただ彼と話しているだけなのに、すでに頭がパンクしそうだ。 あんなにも毎日かっこいいかっこいいと盗み見ていて、来年同じクラスになれることを願っていた彼と今、ふたりきりでいる。 夢を見ているようだ。