彼はわたしの姿を見て、優しい笑みを浮かべた。 「真瀬さん、だよね?おはよう」 彼の綺麗な唇が動いて、わたしの名をスラリと奏でた。 どうして、わたしの名前を? しかも、あいさつされた。 あの、憧れだった望月洸くんにーー。 「お、おは、よ」 戸惑いを隠しきれない。 自分の頬が赤らんできているのが分かる。 彼と目が合うのでさえ初めてで、 わたしの心臓はあっという間にドキドキ音をたてた。