「俺さ、“マネージャー”が好きなんだよね」 拓海がそうカミングアウトしてきたのは、2年の秋。 同級生のバスケ部のマネージャーだ。 名前は思い出せないためマネージャーと呼ぶことにする。 俺は拓海に“自信持てよ!”と伝えた。 約1ヶ月後、ふたりは付き合い始めた。 その翌年の7月に俺と拓海はそのマネージャーが原因で絶縁することになるが、 その話をしていたらあまりに長くなるため割愛する。 そうだ、拓海にでも話してもらおう。 俺はそんなマネージャーのことより先に話すことがある。