まっすぐに視線が交わったまま...沈黙が流れた。


洸は、読み取れない表情をしている。


「......どうしてなにも、言わないの?」


わたしと合わさっていた視線は、窓の外に向けられて...遠く...遠くを見ていた。


「...ッやっぱりしてないんでしょ...!?

なにかの間違いなんだよね...!?」


感情のままに詰め寄る。


持っているプリントにギュッと力が入りグシャリとゆがんだ。


「...そんなこと、もうどうだっていい」


洸の瞳はーー窓の外から、床へと動いた。


わたしは胸の奥からフツフツとなにかが沸き上がる感情を覚えた。


「ッどうだっていいなんて、嘘ばっかり...!!

嘘ついてるから、わたしと目、合わせないんでしょ!!

ほんとは早川くんと仲直りしたいくせに...っ!!」


「...は?なんでそうなる」


わたしの最後の言葉に言い返す洸。


いつもの余裕たっぷりの彼じゃなくなってる。


「むきになって言い返すのは、図星だからでしょ...?

早川くんにほんとのこと、言ってあげてよ...っ」