いじわるな藍川くんの愛が足りない



裏門に向かったわけだけど、わたしはその手前で...足を止めた。


裏門の外側に...藍川くんと...女の子が、いる。


わたしは慌てて木の裏に隠れた。


「わたし、藍川くんのことが...好きです。付き合ってください」


告白だ。


あの子はたしか、隣のクラスの女の子。


藍川くんは、すでにクラスの女の子にも告白されているらしい。


全部断っているみたいだけど。


彼女がいるから当たり前か。


「気持ちはうれしいけど、ごめん。俺、彼女いるから」


「そう...なんだ。わかった。聞いてくれてありがとう」


「ううん」


女の子は去っていった。


.........。


なんっじゃあれは。


はあ?


思わず木の根を爪先で蹴ってしまった。


気持ちはうれしいけど?ごめん?


...あんな言い方されてフラれたのは、わたしだけってこと?


なにそれ!?!?