「お兄さんたち。
これで許してくださいね?」
呆気にとられている男の人ふたりからわたしを引っ張り出したのは、
君で。
いちばん呆気にとられているのはわたしだ。
なにこれ......コーラ?
間違いなく、コーラのにおいがする。
髪の毛はベシャベシャで、顔や首、制服にも流れてきていて。
なにこれ?現実?
彼はわたしの手を引っ張って、男の人たちから見えないところまで通路を歩くと、
目の前の使用中ではない部屋にわたしを連れて入った。
「勝手に入っちゃ...!」
「じゃあ、その格好で俺らの部屋まで戻れば?」
「...っ...」
わたしはコーラで濡れた前髪をかき分けた。
「...ひどい...」
わたしがつぶやくと、彼はあきらかに“なにが?”という顔をする。



