恋の短編集

「でも…」

「そんなことは気にすんな!」
そう言って、先生はぎゅっと抱きしめてくれた。

「泣きたい時は泣け!
俺に頼れ!」

先生の胸を借りて、たくさん泣いた。

(ありがとう。先生…

「じゃあ、先生…
最後に最大の迷惑をかけます。」

「な、なんだ。」

「私は…先生のことが好きです。」
さっきまで泣いていたから
顔はぐちゃぐちゃで全然可愛くないけど
精一杯の笑顔で言った。