恋の短編集

その話は私のことだった。

いつもの事だから…
なんともないはず…

そう涙を我慢してると、

先生が横に来て
「無理に我慢するな。
俺の前くらい素直になれよ。」
と言って、教室に入り
「ほら、そろそろ帰れ!」
と男の子たちに言って、2人を帰らせた。

「先生…」

「なんだよ。」

「ありがとう。ごめんなさい。」

堪えてたはずの涙が溢れてきて
止まらなかった。

「お前はなんでもかんでも我慢し過ぎ。
てゆーか、なんで謝るんだよ。」

「だって…だって…迷惑かけちゃった」

「何も迷惑になってないけど。」