恋の短編集

そう言った先生はニヤニヤしていて
幸せそうだった。

きっとあの時そばにいた人だ。
私はそう思った。

「そ、そーなんですか。
わ、私とは真逆ですね。」

「フッ そうか?」

「そうですよ。
私は綺麗じゃないし」

「てゆーか、なんでこんなこと
聞いたんだ?」

「そ、そんなの。
私が先生のこと…」

プルルルップルルルッ

好きと言おうとした時、
先生の携帯音でその言葉はふさがれた。