ゆう先輩。

背筋がピンとしてて
雰囲気でも分かるくらいに
何でもできるオーラが出ていて
何を考えているか分からなくて
目がぱっちりで
まつげが綺麗で
私はそんなゆう先輩に
一目で見て引き込まれた。

中学時代、
不登校になったものの
前に進み出して
勉強に念を入れて
席次1桁を取るくらいのレベルだった。

勉強ができない私には
彼になりたくて
彼みたいに努力したくて

憧れ でしか無かった。



掃除時間に下へ降りるとき
ゆう先輩が
清掃当番をしている横を通る

相手も何も分かっていないから
知らないふりして
先輩を見つめる時間が
すごくすごく、幸せに感じた。

ただの、
憧れの存在でしか無かった

その頃の私は。