「雀、好きだ。」

彼の言葉は甘くて…。

でもどうしてわたしなのー?!


熊本県に住むわたし、鈴木雀(すずきすずめ)は朝からワクワクしていた。

10年前東京に引っ越した幼なじみが帰ってくるのだ。

彼は優しくて、いつもわたしのそばにいてくれた。

「雀〜優斗君来たわよ〜」

お母さんの声にわたしはバタバタと玄関へ向かう。

くると言っていた予定の5分前。

す、少しはやくないですか…?

わたしはネクタイをつけ、玄関のドアを開けた。そこにいたのは、

だ、だれ?

「雀、久しぶり。」

声も背も全然違う…。

か、かっこいいんですけど?!