眩しい。
カーテンの隙間から光がもれている。
朝だ。私の嫌いな朝。
眠いのもちろんだが、あの人がいる。
ガチャガチャとドアが音をたてる、
「おい、朝だ。起きろ。」
ドアが壊れると思うがそんなこと言えるわけが無い。重い体を起こし部屋から出る。部屋といっても真っ白でベッドしかない。
「今起きました。おはようございます。」
あの人というのは、私の父親。父親なんて思いたくもない。

バシッ

「はやくしろ、俺を待たせるな。わかってるよな?」
ほら、殴られた。理不尽だ。こんなやつ、他人ならよかったのに。

記憶があるころからこうだ、少し間違えただけで殴り、怒鳴る。母親もあいつに言われるがまま。


幸せなんて知らない。
これからも、いままでも。
これが現実。助けてくれる人なんていない。
夢見て辛いのは自分だ。
自分が可愛い世界。
そんな世界だよ?
いる理由もない。だから、私は死ぬ。
誰も困らないし。








さよなら…
残酷な世界。