家に帰って涼花とLINEで話しても、ご飯を食べても、お風呂に入っても、この世のくだらなさに愛想笑いをしていてもなんの感情も受け付けない。

まるで悲劇のヒロインみたい。

お腹を抱えて笑っていてもなんでお腹を抱えて笑っているのか分からない。

涙が出てもなんで泣いているのかが分からない。

真剣に生きていてもなんで真剣に生きているのかもわからない。

わからない。

なんでこんなにも真面目に優等生に生きている私よりも不真面目で劣等生なあの子の方が楽しそうで、周りに人がいるんだろう。

別に情緒不安定という訳では無いけど、何となくで過ごしてる毎日が続いて行く。

色の無い、音のない毎日が

まるで作業のように、

私が1番輝ける時はどんな時だろう?

考えてみても考えてみても何も出てこない。

けどそんな私が唯一誇れるものといえば歌を歌うことくらい。

1人には大きすぎるお風呂に入ってる時や無理に明るくして寂しくないようにしている廊下を歩いてる時に歌えば自然と少し楽になれる

歌には神秘的な何かが秘めていると思う。

それが何かはまだ分からないけど、それを見つけることが今の私の"作業"だと思ってる。