そうやって堂々巡りなことをずっと考えていると、 「そんなに、ぼーっとしてこの問題が解けるのかしら」 的に回したら、一生の終わりと言われている先生が、 眼鏡の奥に冷徹な笑みを浮かべながら、 私にチョークを渡した。 黒板を見れば、明らかに応用問題。 やってしまった…。 そんな後悔と共に、私も先生に微笑み返し黒板に向かった。