それから里奈とカフェでお茶して、バイトが入ってる彼女を見送って、


今日はバイトがない私は、1人で帰る。


私が羨むあの子と、私の好きなあの人は、今頃どこで何をしてるのだろう。


私の好きな笑顔で、香耶だけを見ているのだろうか。


手を繋いで、ハグして、キスをしているのだろうか。



ずっと堪えていた涙が、ダムみたいに崩壊した。



すれ違う人たちに二度見されるけど、そんなことどうでもよかった。



京ちゃんの愛を失った私は、あんまりにも滑稽だった。