京ちゃんの言葉に何よりショックを受けてる私。 やっぱり直接聞くと辛い。 私に向いてた瞳が、声が、視線を、 今は全部、香耶が独り占めしている。 ずるい、ずるいよ。 涙が溢れないように下唇を噛み締めて、 「せっかくだし一緒に帰ろうよ」 「そんな遠慮いらないよ〜、私は真尋とデートして帰るから」 「ほんとに?」 「うん!じゃあね、また明日」 「バイバイ」 3人を見ていた。 声は出さずに手を振った。 泣きそうになってることなんて、絶対誰にも知られたくない。 特に、香耶と京ちゃんには……。