さっきの先輩達より私に詰め寄ってくる瞬。


「…………」


瞬のいつにも増して寄っている眉間に、人さし指を当てれば、少し緩んだ。



「助けてくれてありがとね」


「ん」


当たり前のように私について来てくれる瞬に



「さっきのイケメンの人って瞬の知り合いなの?」



と聞いた。



「あー、一応サッカー部の先輩」



瞬は中学の時同様、サッカー部に所属している。


「もしかしてあの人?瞬が残念すぎるイケメンって言ってた」



「そうそう」


「たしかに…かっこいいんだけどちょっと古い感じだよね」


私の言葉に、瞬が吹き出した。


「ヒロちゃん見る目あるじゃん」