「そんなお世辞言われても、何も出ないよ。 私、学食行って何か買ってくるね」 ありえないことを言い出す2人を軽くあしらって、私は席を立った。 「ついてこうか?」 香耶が心配そうに私を見る。 「うちもついてくで」 「私も!」 「いいよいいよ、お弁当食べてて」 みんな優しいし、ありがたいけど、少し1人になりたいって気持ちもあった。