「真尋がボケてるからやろ」


「そうだね」


力なく笑って見せたら、千夏と里奈は顔を赤く染めた。



「…………」



「…………」



「どうしたの2人とも?」



「真尋が綺麗すぎて固まってるんだよ」


香耶がそっと呟いた。



「何言ってんの、そんなわけないでしょ」


仮に私が綺麗だったら、京ちゃんはきっと私から離れていかなかったよ。


だからそんなこと言わないで香耶。


惨めになるだけだよ。


「いやいや、真尋。あんたは次元が違う美少女やからな」


「ほんとに!気づいてないとか余計に罪が重いよ!」


千夏と里奈が机に乗り出して、すごい勢いで言う。