「俺、環が好きだ。」

真正面から言われたその言葉は私を翻弄させる。

「っ…私も!好きっ!」

そう言って私は彗に抱きついた。
彗は、ははっと笑いながら私をぎゅーっと抱きしめた。

「帰ろう。」

その温かい言葉を私はいつまでも聞いていたい。

「うん!」

私たちは手を繋いであの部屋に戻る。

「ところで、ヤキモチ焼いてくれたんだ?」

「…っ!ばか!」