高校の校庭に大きな桜の木がある

それは桜の木の下にお昼時になると漆黒の長い髪が風に

揺られならがら静かにいつも本を読んでいる少女がいる

ある日の昼下がりに俺は話しかけることにした

「……なに、読んでるの?」

俺は恐る恐る声をかけた

すると…__「…小説…」と小さな声で答えた

とても綺麗な声に聞き惚れ、さらに話しかけてみた

そして名前を知りたくて名前を聞いてみた

「…桜…木下…桜…」

少女はそう名乗り、恥ずかしそうに頬を赤く染めた