彼の隣、争奪戦!





7時40分。



あと5分で出なきゃ、いけないんだけど…………。


ダイニングルームに香るパンの香ばしい香りが鼻腔をくすぐって、お腹の虫がぐーっとなった。




「食べるっ」




食卓の椅子に座って、テーブルの上に並べられたプレートの前で手を合わせる。


プレートの上には程よく焼き目のついた食パンに半熟の目玉焼き。


他にも和風ドレッシングのかけられたキャベツとトマトのサラダと、その隣には焼かれたウインナー数本が乗っている。


プレートの隣に並べられたコップの中に入っているのは、熟しすぎたフルーツと野菜をミキサーでかき混ぜたジュースみたいだ。


少し急ぎ気味でプレートの上の朝ご飯を平らげて、コップの中身を飲み干す。


空になったプレートの前で手を合わせて口元を押さえながら、「ごちそうさまでした」と言った。


リュックサックを背負って、急いで玄関から出て行こうとするとお母さんが私を呼び止めてお弁当を手渡してくれる。




「ありがとう」

「はい、いってらっしゃい」

「いってきますっ」




そして私は玄関を飛び出した。