運ばれてきたアイスコーヒーを飲みながら、改めて自己紹介をした。
「圭斗君のお父さんと一緒に仕事してます、獅童飛鳥です。趣味はサーフィンとスキューバダイビングです」と私が言うと、
「俺は、S校2年の田辺圭斗です。趣味はサーフィンです」と圭斗君は言う。
「二人とも…挨拶固いよ。」と社長が笑う。
「いきなりなんだけど、圭斗君!サーフィンのペア大会のパートナーになってほしいの。今まで私は成り行き任せというか、その場しのぎでペアを組んできた。だからもちろん終われば関係が切れるそんな状態だった。けどね、彼らから圭斗君のこと聞いて、スゴく逢いたかったの。それで今日、実際逢ってみたら、電流が走ったような感覚になったわ。あなたとならこれから先もずっとパートナーとして共に歩める気がしたの、どうかな?」と私は想いを伝えてみた。
「俺でいいんですか?俺なんてサーフィン経験も浅いど素人ですよ?」と圭斗君は言う。
「あなたじゃなきゃダメよ?経歴なんて関係ないわ。あなたとなら絶対王者の彼らの背中追えるはずなの。苦しいときは一緒に苦しんで、嬉しいときは一緒に笑いあって…彼らみたいに家族みたいな関係になれたら嬉しいなって。もちろん、社長の息子だもの、相性は悪くないはずよ」と私は言った。
「…父さん…」困惑したように圭斗君は言う。
「いいんじゃないか?挑戦してみるのも。獅童さんは優秀な人だし、頼りにもなる。そばにいてくれたら心強いよ」と社長はフォローしてくれた。
圭斗君はしばらく間を取り、
「わかりました。よろしくお願いいたします」と頭を下げてくれた。
「良かった~!じゃあ早速だけど、私とお揃いの競技用ボード作りからね!色くらいは揃えたいわね。パートナーだもの」と私がはしゃぐと、
「あらあら、良かったわね。飛鳥ちゃん、素敵なパートナーが見つかって!あなた~早速彼のオーダーボード作りお願いね!」と奥さんが言ってくれて、ご主人が出てきてくれた。
後はご主人にお任せして、私たちはコーヒーを飲みながら楽しそうに笑う圭斗君を見つめた。
「あいつがあんなに楽しそうに笑ってるの初めて見た気がする。いつも俺は、忙しいって相手にしなかったし、あいつも俺の顔色ばっかうかがってたしな」と社長は言う。
「なら、これからはちゃんと家族になりましょうよ。私も出来ることは協力しますし」と私は笑った。
「そうだな」と社長は笑ってくれた。
「飛鳥さーん」と圭斗君に呼ばれて私は席を立ち、圭斗君の所に行った。
「俺、色これがいいんですけど…」と圭斗君が言ったのは、メタリックレッドだった。
「メタリックレッドね?素敵じゃない」と私が言うと、「飛鳥さんも赤なんですよね?」と圭斗君が聞いてくる。
「そうよ!お揃いね!」と私は言って笑った。
「飛鳥ちゃん、ほんとに良かったね。純粋にサーフィンが好きなのわかるし、プロの目からみてもセンスあるんでしょ?」とご主人は言った。
私は大きく頷いた。
私たちは色々言い合って、オーダーボードを決めた。
出来上がるまでには少しかかるけど。
私たちはカフェスペースに戻り、LINEのIDと番号交換をした。
「圭斗君はしたいこととかある?」と私が言うと、
「家族の思い出作りがしたいです。今まではほんとに思い出に残るようなことしてこれなかったから…」と切なそうに言う圭斗君。
「悪かったな。忙しいって言って逃げてきたし、ろくに話も聞いてやらなかった」と申し訳なさそうに社長は言った。
「ね、話変わるけど、圭斗君は何でサーフィン始めようと思ったの?」気づいたら私…そんなことを聞いていた。
あんなに逢いたかった圭斗君。
初対面のはずなのに、高鳴る鼓動と、どこか懐かしさを覚えた。
その感情の意味なんてわからないけど。
けど!初めてじゃない気がしていた。
どこかで会ってたんじゃないかって。
「圭斗君のお父さんと一緒に仕事してます、獅童飛鳥です。趣味はサーフィンとスキューバダイビングです」と私が言うと、
「俺は、S校2年の田辺圭斗です。趣味はサーフィンです」と圭斗君は言う。
「二人とも…挨拶固いよ。」と社長が笑う。
「いきなりなんだけど、圭斗君!サーフィンのペア大会のパートナーになってほしいの。今まで私は成り行き任せというか、その場しのぎでペアを組んできた。だからもちろん終われば関係が切れるそんな状態だった。けどね、彼らから圭斗君のこと聞いて、スゴく逢いたかったの。それで今日、実際逢ってみたら、電流が走ったような感覚になったわ。あなたとならこれから先もずっとパートナーとして共に歩める気がしたの、どうかな?」と私は想いを伝えてみた。
「俺でいいんですか?俺なんてサーフィン経験も浅いど素人ですよ?」と圭斗君は言う。
「あなたじゃなきゃダメよ?経歴なんて関係ないわ。あなたとなら絶対王者の彼らの背中追えるはずなの。苦しいときは一緒に苦しんで、嬉しいときは一緒に笑いあって…彼らみたいに家族みたいな関係になれたら嬉しいなって。もちろん、社長の息子だもの、相性は悪くないはずよ」と私は言った。
「…父さん…」困惑したように圭斗君は言う。
「いいんじゃないか?挑戦してみるのも。獅童さんは優秀な人だし、頼りにもなる。そばにいてくれたら心強いよ」と社長はフォローしてくれた。
圭斗君はしばらく間を取り、
「わかりました。よろしくお願いいたします」と頭を下げてくれた。
「良かった~!じゃあ早速だけど、私とお揃いの競技用ボード作りからね!色くらいは揃えたいわね。パートナーだもの」と私がはしゃぐと、
「あらあら、良かったわね。飛鳥ちゃん、素敵なパートナーが見つかって!あなた~早速彼のオーダーボード作りお願いね!」と奥さんが言ってくれて、ご主人が出てきてくれた。
後はご主人にお任せして、私たちはコーヒーを飲みながら楽しそうに笑う圭斗君を見つめた。
「あいつがあんなに楽しそうに笑ってるの初めて見た気がする。いつも俺は、忙しいって相手にしなかったし、あいつも俺の顔色ばっかうかがってたしな」と社長は言う。
「なら、これからはちゃんと家族になりましょうよ。私も出来ることは協力しますし」と私は笑った。
「そうだな」と社長は笑ってくれた。
「飛鳥さーん」と圭斗君に呼ばれて私は席を立ち、圭斗君の所に行った。
「俺、色これがいいんですけど…」と圭斗君が言ったのは、メタリックレッドだった。
「メタリックレッドね?素敵じゃない」と私が言うと、「飛鳥さんも赤なんですよね?」と圭斗君が聞いてくる。
「そうよ!お揃いね!」と私は言って笑った。
「飛鳥ちゃん、ほんとに良かったね。純粋にサーフィンが好きなのわかるし、プロの目からみてもセンスあるんでしょ?」とご主人は言った。
私は大きく頷いた。
私たちは色々言い合って、オーダーボードを決めた。
出来上がるまでには少しかかるけど。
私たちはカフェスペースに戻り、LINEのIDと番号交換をした。
「圭斗君はしたいこととかある?」と私が言うと、
「家族の思い出作りがしたいです。今まではほんとに思い出に残るようなことしてこれなかったから…」と切なそうに言う圭斗君。
「悪かったな。忙しいって言って逃げてきたし、ろくに話も聞いてやらなかった」と申し訳なさそうに社長は言った。
「ね、話変わるけど、圭斗君は何でサーフィン始めようと思ったの?」気づいたら私…そんなことを聞いていた。
あんなに逢いたかった圭斗君。
初対面のはずなのに、高鳴る鼓動と、どこか懐かしさを覚えた。
その感情の意味なんてわからないけど。
けど!初めてじゃない気がしていた。
どこかで会ってたんじゃないかって。