「…ちゃんと捕まっとけよ。」




理人は照れくさそうにそういうと、
私の手を自分の腹の辺りで交差させた。

私が今までみていたのはなんだったのだろう、と思うほど、
彼の背中は大きくてもう十分男の人の背中だった。




理人の背中をみつめながらドキドキしていたことは


私だけの秘密。