「ふたりが復元してくれて本当良かったよ。」

「え?」

「中学の時さー1回ふたり離れちゃったじゃん?
俺と湧谷はさーくそ心配してたんだよ。

お互い両片思いのくせに、って。」

あはは、とわたしは苦笑する。

たしかに考えればわかったかもしれない。

けれど、…あのときはまだ子供だったな。なんて

今だから思えることなんだけどね。

「うん。伝えられて良かったって思う。」

「理人のこと、好き?」

「…大好き。」

わたしがそう言うと蒼くんが笑った。

「だってさ?理人ー。
お前もっとすごいことしてんだろ?
そんくらいで照れんなよ。」

ドアから姿を現したのは顔を真っ赤に染めた理人。

……え?!今の聞かれて…た。