玄関前に着き、わたしは胸をおさえた。
大丈夫。

「り、理人!」

リビングでテレビをみていた理人が
こちらを振り返った。

「…何。関係ないんじゃないの?俺は。」

ズキっ…。

自分が言った言葉なのに、傷ついてしまう。
わたしは理人を傷付けたんだ。

謝らないと…。