「それさゆみちゃんが作ってるの?
お弁当。」

しをんが覗き込みながら言う。

「そうよ。お母さん朝弱いから。」

「もーらいっ!うん!うまっ!」

そう言ってわたしが食べようとしていた肉じゃがをとられ、口に運ばれてしまった。

か、間接キスだよ〜っ。ばかっ。

そのとき、ふっとわたしの目の前が暗くなった。
誰だろうと前をみると、
理人だった。